白せん菌(水虫菌)が爪に感染する事によって色々な爪の変形を生じます。 整容的な面からのみでなく、爪が厚く肥厚することによって靴に当たって痛みが出たり爪の周囲に他の細菌感染を起こしたり、体の他の部位への白せん菌を移す 感染源となります。また本人だけではなく、他の家族へ白せん菌を移してしまう原因となりますので、積極的に治療していく必要があります。
1。診断
顕微鏡の検査で確定します。爪の表面を少し削ったりニッパーで爪を切って中にボソボソ入っている変性した爪組織をとってKOHという溶液で溶解して顕微鏡で検査します。またその同じ組織を真菌培養して菌種を調べることにより薬を選択します。
爪のみの症状の場合が爪のカンジダ症の場合が多く、その場合はイトリゾールを選択します。
また最近は白せん菌、カンジダ菌以外の糸状菌の爪への感染も増えているといわれています。
1。診断
顕微鏡の検査で確定します。爪の表面を少し削ったりニッパーで爪を切って中にボソボソ入っている変性した爪組織をとってKOHという溶液で溶解して顕微鏡で検査します。またその同じ組織を真菌培養して菌種を調べることにより薬を選択します。
爪のみの症状の場合が爪のカンジダ症の場合が多く、その場合はイトリゾールを選択します。
また最近は白せん菌、カンジダ菌以外の糸状菌の爪への感染も増えているといわれています。
2。治療薬〜ラミシールとイトリゾール〜
一般的に爪は硬く、塗り薬を塗っても爪の中にいる菌まで効果が及びずらいため、通常は飲み薬を用います。
飲み薬は2種類あり、毎日1錠ずつ内服する”ラミシール”と1ヶ月のうち1週間だけ毎日8錠ずつ内服する”イトリゾール”が挙げられます。
一般的に爪は硬く、塗り薬を塗っても爪の中にいる菌まで効果が及びずらいため、通常は飲み薬を用います。
飲み薬は2種類あり、毎日1錠ずつ内服する”ラミシール”と1ヶ月のうち1週間だけ毎日8錠ずつ内服する”イトリゾール”が挙げられます。
*ラミシール:一般的には毎日1錠、6ヶ月内服が必要といわれてきましたが、最近のデータでは内服期間が3ヶ月でも、6ヶ月内服した時に比べて、内 服終了後9ヶ月には同等の臨床効果・菌抑制効果が得られました。また、内服3ヶ月時の検査で菌が認められても(菌陽性率は38,5%でしたが)そのうち生 菌(生きている菌)は8%にしか認められなかったためそのほとんどが死菌である可能性が高いことがわかりました。そして、ラミシールは爪の基の部分(爪 母)からだけではなく、爪の下の皮膚(爪床)からも爪へと素早く薬が浸透し、長い間にわたって爪の中で高濃度で薬の成分が貯まっていることが確認されてい ます。ですから、軽度〜中等度の爪白せんにはまず3ヶ月の内服を積極的に用いていくべきだと思われます。
* イトリゾールのパルス療法:1日朝夕計8錠を1週間内服した後3週間休薬(薬を飲まない)し、それを3回繰り返す飲み方です(約3ヶ月)。内服終了後6ヶ 月後の有効率は80%以上といわれていますが、中には飲み始めても3ヶ月たっても病変部位が先端方向へ移動しなかったり新しい爪が新生しなかったりしたら 他の治療法を検討します。
また、爪の肥厚が大きい場合や爪の白色部位が線状の場合など、爪に空洞が出来てそこに菌が団子状の菌塊を作っている場合などは中まで飲み薬の成分が効かない場合が多いため、ニッパーなどで爪の内部を開けてむき出しにした上で塗り薬を併用すると効果的です。
副作用
飲み薬を飲むことによる副作用は、胃腸障害、めまい、頭痛、味覚異常、肝機能症状、手足の浮腫(イトリゾール)などが挙げられ、これらがないことを確認しながら内服を続けます。
飲み薬を飲むことによる副作用は、胃腸障害、めまい、頭痛、味覚異常、肝機能症状、手足の浮腫(イトリゾール)などが挙げられ、これらがないことを確認しながら内服を続けます。
3。生活指導
糖尿病・たばこ(喫煙)・血行障害 は爪白せんの発症の誘因になることがわかっているため、糖尿病のコントロール・禁煙・血行障害の改善は治療上も大切です。
糖尿病・たばこ(喫煙)・血行障害 は爪白せんの発症の誘因になることがわかっているため、糖尿病のコントロール・禁煙・血行障害の改善は治療上も大切です。