小児・女性・高齢者の花粉症の特徴
2011-03-09 15:31
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卵・牛乳などの動物性蛋白や小麦の摂取が増えるという戦後の食生活の変化や、
衛生状態の改善で体内のリンパ球のバランスの変化から抗体が産生されやすくなった、環境ホルモンの刺激、
などの様々な原因でアレルギー体質自体の発現頻度が増え、発症年令が低年齢化してきています。
出生後花粉を毎年吸う事によって抗体が体内に産生蓄積されて発症しますので、
アレルギー体質=異物蛋白の抗体産生力が強い体質の小児は極端に早ければ2、3才から発症します。
小学生の2割に雑草、3割にスギ花粉症が、4割にハウスダストによる鼻炎があり、
抗体の保有率では半数以上にハウスダスト・アレルギーがあると考えられます。
成長期は抗体産生力が旺盛ですので、20才前後までは徐々に症状が強くなる傾向があります。
戦後のスギ植林の急増によるスギの樹勢のピークは過ぎましたので、
親の世代はスギ花粉症が代表的でしたが、今後はイネ科などの雑草花粉症が目立ってくるかもしれません。
また、特に女性はホルモンの影響で妊娠後半期や出産後に症状が強くなる場合があります。
一般的な花粉症の初発年齢は小学生〜30歳代ですが、50歳代やまれに60歳代でも発症します。
ただし、50才代以降では年齢的なアレルギー反応の減弱化により青年期よりも反応が弱くなる場合(アネルギー anerugy)が多いです。
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