小児の肺炎球菌感染症
2011-03-09 16:19
サザンガーデンクリニック?
記事に戻るコメント(0)を読む・書く
どんな病気?
肺炎球菌はのどなどから体に入ります。子どもは、大人とは病状が少し異なるので、小児の肺炎球菌感染症として、特別に分けて考えるのが実用的です。 大人だと肺炎になることが多いのですが、子ども、特に2歳以下では、脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)が多くみられま す。この菌による髄膜炎は、年間200人くらい発生しています。肺炎が12,000人、この他、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症も起こします。これに引 き替え、欧米では 2000年頃から子どもにも有効な小児用肺炎球菌ワクチンが使用されて、かかる子どもが激減しています。
症状や経過
細菌性髄膜炎を起こすような場合でも早期診断は難しく、その後にけいれんや意識障害が始まってきます。診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多 く、治療は困難です。ヒブによる髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少し高くなります。亡くなる方が10%前後、後遺症率は30−40%くらいです。
肺炎を起こした場合も、ウイルス性肺炎と異なって、大変重症です。中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなります。
重症になると・・・
基本的に、上記のように重症になります。髄膜炎による後遺症として、発達・知能・運動障害などの他、難聴(聴力障害)が起こることがあります。
予防は?
小児用肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)がようやく2010年2月から発売になりました。生後2か月以上で9歳以下、特に5歳未満のお子さんはすぐに受けるようにしてください。
ワクチンの接種回数は年齢により異なります。生後2か月から6か月までは合計4回です。7か月から11か月までは3回、1歳は2回、2歳から9歳までは1回です。DPTワクチン、ヒブワクチンとの同時接種も可能です。
記事に戻るコメント(0)を読む・書く
検索
キーワード

カテゴリ
お知らせ (15)
インフルエンザ (4)
予防接種 (5)
内科 (22)
皮膚科 (16)
月別アーカイブ
2011年3月 (48)
2011年2月 (13)
2011年1月 (1)

友人に教える
お問い合わせ

ホーム
上へ
サザンガーデンクリニック

サザンガーデンクリニック
このサイトは携帯電話向けサイトです。
携帯電話でご覧ください。